2015年03月17日

プロデューサーの言いたかった事〜アニメ アイドルマスター シンデレラガールズ9話考察

9話で1カ所引っかかるところがありまして。いや、かな子が太すぎるのは1カ所どころじゃないのでそれじゃないです。引っかかったのはここ。
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「仕事ですから。それに…」
この言葉の先です。とかく仕事をさぼる杏に向けた言葉ならともかく、かな子の心も折れてるこの場で「仕事ですから」はノーマルコミュニケーション止まりでしょう。その辺の言葉の綾で痛い目を見たプロデューサーです。「それに」の先には何か別の言葉があったのではと考えます。
それを推察してみようというのがこの記事の趣旨です。セリフ的にも画面的にも全くノーヒントなので完全に妄想でしかありませんが、Pが意図を持って組んだこのユニット「CANDY ISLAND」の考察を通して探ってみます。

・ニュージェネレーションの「バランスの良さ」
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まず先行してデビューしたニュージェネレーションについて見てみます。5話で凜に何故この3人なのかと問われた時に、Pは「バランスの良さ」と答えています。そのバランスとは何処にあるのかと考えたときに、まず考えるのがゲーム内の分類、Cute、Cool、Passionです。アイドル個人の性行と売り出すアイドルイメージを表すと思われる分類ですが、3人の性行についてはまだプロジェクトに合流して日が浅く、当時はPもアイドルと距離を置いていた事から見抜けなかったと思います。ただしユニットを組みつつ個々のメンバーは売り出すイメージを変えるという戦略はリスクヘッジとしてあり得ます。
もう一つアイマスにはヴィジュアル(Vi)、ダンス(Da)、ボーカル(Vo)というスキルによる分類が存在します。アケマス以降ミリマスで受け継がれているこの分類に沿えば、2話の初ダンスレッスンでも比較的余裕のあった未央はDa。3話で美嘉に質問するときに歌声を披露してPを刮目させた凜はVo。そして1話で凜の心を動かした天性の笑顔を持つ卯月がViと言った所でしょうか。ニュージェネレーションのバランスはこの辺りかもしれません。

・CANDY ISLANDのバランス
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CANDY ISLANDが如何なる理由でもって組まれたかは今のところ言及はありません。CuCoPa分類でいえば3人ともCuであり、CDジャケットを見てもユニットの売り出し方向は甘さ可愛さで有ることは明白です。Cuアイドルの中で異彩を放つ杏さえも、この方向性に沿って「作って」いることが9話からうかがえます。
ViVoDa分類では杏が常にカメラに対して表情を作れるレベルにありViスキルの高さがうかがえますが、かな子はゲーム内でこそVoVi高めとして設定されているものの具体的な描写は9話の時点ではありません。智絵里は初テレビで萎縮してしまいスキルを発揮する以前の問題です。

ですがこの3人は互いにないものを持ち寄ってユニットを形作っています。9話でのメンバーの活躍を見てみましょう。

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このメンバーでかけ声をかけるのは常にかな子です。風船割りのコーナーでも一番頑張っていたようですし、マシュマロキャッチも率先して手を上げ、体を張っていました。まず体を動かすというのはPa的ですが、このユニット内ではかな子がリーダー役を担っています。

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杏は良くも悪くも計算高く、基本仕事は人に振ります。ですが自身の能力を熟知している効率主義者であり、出来る事であれば最大限に能力を発揮します。一歩引いた見方が出来て、体操着でやってきたKBYDチームの話をかな子と智絵里は飲み込めない様子でしたが、「クイズ番組でしょ?」と突っ込んだのは杏でした。まず考えるというのはCo的ですが、このユニットの参謀役は杏です。

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9話で智絵里は何も出来てないように見えます。事実収録中に緊張のあまり倒れてしまいますが、実はこの3人で一番アイドルにこだわりが強いのが智絵里です。引き分けという結果に両チームにバンジージャンプが宣告された時、智絵里は「お仕事また出来るんだ」と喜びます。バンジー回避に本気を出した杏のリアクションとは対照的で、かな子でさえその発言に驚いている様子です。見た目とは裏腹の、この貪欲とも言って良いほどの芯の強さはCuアイドルの鑑です。

このように、ゲーム内ではCuアイドルと分類されている3人ですが9話の中で見る限りは役割分担がはっきりしていてCuCoPaとバランスが取れています。ついでにいえばアイドルマスターsideMで示された分類でみると、フィジカルかな子、インテリ杏、メンタル智絵里としっくりはまったりします。さらに脱線ですがスキル分類であるViVoDa、アイドルイメージ分類のCuCoPa、性格分類であるPyInMeでアイドルを三次元分類するのは面白いかも知れません。かな子はViCuPy、伊織はViPaIn、可奈はVoCuPy辺りかな…

・プロデューサーの言いたかった事
本題に戻ります。バンジージャンプの罰ゲームが発表されたとき、まず「無理です〜」と怯えたのはかな子でした。ユニットを引っ張るリーダーが最初に折れてしまいます。次に杏が「無理だと思うな」とPに報告します。計算に基づき、参謀も匙を投げてしまいました。ですが、倒れた智絵里が収録続行できるかと問うたPに「はい」と答えます。
この状態は6、7話でニュージェネレーションが陥った危機と規模こそ違えど構造は同じです。未央が折れ、凜が状況に失望し、最後に踏みとどまったのは風邪で倒れた卯月でした。

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CANDY ISLANDも智絵里が踏みとどまった事で、ユニットが有機的に動き出します。かな子がバンジージャンプは恐いけど3人一緒なら大丈夫だと智絵里を励まし、杏はまだ逆転の目があるとメンバーの視点を変えて見せます。そして再びかな子のかけ声と共にユニットは復活するのです。
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ではプロデューサーは何を言いたかったのか。ニュージェネレーションの危機と同じなら、7話のPが未央や凜にかけた言葉から類推するに

「仕事ですから。それに、まだ収録は終わってはいません」

まだ終わっていない。挽回は出来る。ここで言う収録とは仕事であると同時に勝負の行方という事で、劇中で3人がたどり着いた答えです。

アイドルは、ファンがデビューしたてのたどたどしく頼りない少女達が場数とスキルを積んで成長していく様を見守るコンテンツであるとも言えます。ビジネスとしても、彼女たちを見込んだPの心情としても、アイドル達には長く続いて欲しい筈で、ユニットともなればメンバーの相性は重要です。
CANDY ISLANDはニュージェネレーションに比べればメンバーを観察していた期間も長く、その性行を見極めて組んだユニットである可能性は高いです。問題を自ら解決したアイドル達の姿にPは我が意を得たりと満足したのがこの笑顔だったのではと思う次第です。
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posted by tlo at 02:52| 日記