2015年04月21日

What are chubby girl made of? 〜アニメ アイドルマスター シンデレラガールズ かな子食べてるシーンまとめ

#または私は如何にして心配するのを止めてかな子を愛するようになったか

今回の記事はPCで見やすいようにしてあるので、スマホでは見づらいかと思います。スイマセン

あなたはかな子を誤解しています。もちろんほとんどのデレマスPなら分かりきってる事ですが、あなたはかな子の持つアイドルとしての本当の魅力を分かっていません。特にアニメ化以降、心ない言葉が浴びせられる事例をあなたも見た事があると思います。かな子を例の紐で縛ったらハムになる等の妄言は爆発四散すべきです。

かな子はデブで食べてばかりいるという偏見。

では、アニメはそこまで食べる描写が多かったのでしょうか? 食べているシーンの描写を検討しつつ、あなたの蒙を啓くのがこの記事の趣旨です。

・かな子と卯月の食べているシーンを比較する
ここで同じCuアイドルである卯月と比較しながら論を進めます。お菓子を食べていたり持っていたり、あるいは目の前にお菓子がおいてあるシーンを抜き出してみましょう。

1話
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冒頭のお願いシンデレラのシーンの一カット。歌詞の「Everydayどんなときも」に合わて咀嚼しているカットであるのはあくまでぐうぜんであり、あなたはこのカットがかな子が1人で食べている唯一のシーンである事に留意すべきです。

2話
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卯月達3人とプロジェクトメンバーの初顔合わせのシーン。かな子の勧めで彼女自作のクッキーを卯月は手に取っています。かな子と智絵里のカットは、卯月達が美嘉のライブに出る事が決まったシーンの後。本論からは逸れますが、智絵里は四つ葉のクローバーを幸運のお守りとしています。ですが四つ葉のクローバーが出てくるのは智絵里が不安になってる描写の時だけですので、あまり幸運のお守りというイメージを持てないのが不思議。

3話
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かな子が焼いてきたプチシュークリームを卯月が食べます。かな子も食べようとしていますが、2話と似たシチュエーションです。サンドイッチを食べようとしている卯月はライブ直前のカット。

4話
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やはりかな子が焼いてきたクッキーを食べる卯月。かな子みたいに美味しそうに食べています。2話、3話、4話と似たシチュエーションが描かれており、かな子のお菓子作りがみんなと食べる為である事が強調されます。未央にお菓子作りについて聞かれたかな子のセリフにも明確です。
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「(お菓子作りは)好きだし、こうやってみんなで楽しくおしゃべりできるし」

5話
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自宅でCDデビュー祝いのケーキを食べる卯月。もう一つのカットは卯月達3人がユニットの名前を決める会議中のもの。かな子と智絵里のカットは、自分達のデビュー案をみんなで考えているシーン。面白い事に、卯月もかな子もPがやってくると食べているお菓子を隠します。Cuアイドル特有の反応なのか、あるいは卯月もトレーナーから何か言われているのか。

6話
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一枚目はNGがゲスト出演したラジオ番組を聞いているカット。かな子が市販のお菓子を食べている珍しいシーン。そして伝説となったマカロン差し入れシーン。ここにも卯月はいますが、見切れているのでカウントはしません。

7話
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卯月とPにお見舞いの品であろうゼリーが出されます。ここは、卯月が熱があっても食べやすいであろう冷たいゼリーをチョイスしたというPの気遣いの描写かもしれませんが。

以上ここまでで、かな子は8シーン、卯月は7シーンという結果です。かな子の食べてるシーンが突出しているという訳では無い事が分かります。食べているシーン=かな子のシーンでは無いのです。

しかし、登場する尺に対して食べてるシーンの割合はかな子が圧倒的ではないかという反論はありましょう。事実8話以降、NGの出番が減り卯月が食べているシーンは有りませんが、かな子の食べているシーンは安定して出てきます。以下上記した条件に合うシーンを抜き出していきます。

8話
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Pと打ち解けようという未央の提案に乗る形で、Pにクッキーを振る舞うかな子。戸惑うPは、かな子のお菓子の味が分かったのか心配ですが。
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「そういう時は、お菓子があると話が弾むよ」
悩む蘭子にPと話すきっかけを、とマーブルチョコを渡します。コミュニケーションツールとしてのお菓子。かな子の価値観の一端が分かるシーンです。

9話
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CandyIsland当番回です。収録ではマシュマロ食べたいと積極的に手を上げます。見た目とキャラクターの一致はテレビでは非常に強い武器です。また事務所だけでなく、控え室どころかセット裏にまでクッキーを持ち込んでいる事が分かります。

12話
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12話は今までのおさらいとして、ユニット回と似たシチュエーションがリフレインされていたように思います。この飴食い競争も9話のマシュマロの変奏だろうなと。

以上、7話までのシーンを足せば16と正直申し開き出来なくなりそうなぐらい、かな子と食べ物が一緒に描写されるシーンは少なくはありません。ここで、アニデレ全体を俯瞰してかな子以外で食べ物が関わるシーンをいくつか見てみます。


・同じものを食べると言うこと
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11話。カレイの煮付けはみくが否定し、ミントキャンディは李衣菜が拒否しました。後半2人で協力しあう場面で差し入れられた鯛焼きを一緒に食べるのは、2人の距離が縮まっている事を象徴的に示しています。

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8話。Pと蘭子のぎこちない会話を進展させる契機となったのは、ハンバーグが好きだという共通の好みでした。インタビューめいて一方通行だった会話がようやく会話らしい双方向の展開を始めます。

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10話。凸レーションが一緒に食べようと言ったクレープを、Pは拒否してしまいます。Pが凸レーションを見失う展開の予兆です。

このように、アニデレにおいて食べ物は登場人物の距離を計る小道具として効果的に使われていることが分かります。そしてかな子も、後から入ってきた卯月達3人や、メンバーと打ち解けようとするPにお菓子を勧めて、距離を縮めようとしています。同じ釜の飯を食うという言い回しがありますが、同じものを食べるという事は、共通の体験を持つという意味でも有効です。それが美味しいものなら尚更でしょう。

確かにかな子の食べている描写は少なくはありません。ですが、こうして描写を抜き出せばかな子にとってお菓子は、欲求を充足させるだけの糖分以上のものである事実が浮かび上がってきます。

かな子はお菓子は人を幸せにすると信じ、人を幸せに出来る事に喜びを感じています。彼女が噛みしめているのはお菓子では無く、おいしさを共有できる幸せなのです。

・かな子は太ってはいない
それでもかな子は太っているという主張はあるかも知れません。BMI値が標準体重とはいっても、彼女のプロフィールの体重はいわゆるアイドルの公表体重であり多少鯖をよんでいる事は、デレラジで明かされた公式設定である事は否定しません。ただ、彼女が太って見えてしまうのには理由があります。
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ゲーム原作の凜とかな子のカードイラストです。なで肩の凜に比べるとかな子の肩幅が広いことが分かります。肩がむき出しとなった特訓後の衣装をみるとその差は際立つと思います。この肩を見ると、打線を組むとかな子がキャッチャーに据えられる風潮には一定の理解を示さざるを得ません。

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同じくゲーム原作のシンデレラドリームというカードのイラストです。かな子がいわゆる洋梨体型である事が分かります。同じシリーズのカードである李衣菜と比べても根本的に体型が違いますし、お腹のお肉がマフィントップと呼ばれる状態になっていないことも分かります。

バストの大きさもあり、かな子は太って「見えて」しまっているのであり、少なくとも肥満と呼ばれる状態ではありません。それでも彼女の体型そのものが、アイドルにそぐわないという主張も有るでしょう。


この動画は、時代と共に女性の理想とされる体型がいかに変わっていったかを表したものです。現代こそスマートさが理想とされていますが、ルネッサンス期、ヴィクトリア朝時代、そしてハリウッドの黄金期にはかな子のような豊満な体型が理想とされていました。
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さらに豊穣と多産が群れの存続に切実な問題であった石器時代であれば、かな子は地母神のごとくに崇められたに違いありません。

・三村かな子というアイドル
しかし、既に述べたとおり、かな子はお菓子は皆を幸せにすると信じていて、その価値観は時代の褒貶に左右されるものではありません。共に幸せを分かち合うというその価値観故に、彼女はふくよかになってしまうのであり、アイドル活動に支障が出ない限り彼女の体型はあのままでしょう。
シンデレラプロジェクトには様々な価値観を持つアイドルがいます。彼女もその1人です。それでもあなたは、蘭子の厨二やきらりの身長、みくの猫キャラや李衣菜のロックは認めても、かな子の体型は認めないと言うのでしょうか? そんなことはありませんね?

あなたが、かな子が幸せそうに食べているのを見るのが好きなのと同じぐらいに、かな子も、あなたが幸せそうに食べているのを見るのが好きなのです。そして、かな子はお菓子が皆を幸せにするように、アイドルになって皆を幸せにしたいと望んでいます。あなたが彼女を応援すれば、彼女は感じた幸せをあなたに返そうと頑張ってくれる筈です。

三村かな子は、そんなアイドルです。


posted by tlo at 02:02| 日記