2015年05月02日

新作動画についてのニコマスP向けの技術記事

#というか自分向けの覚え書き

・ニコマスPにIntensityProを推せる訳
いきなり本編に入りますが、IntensityProが便利です。ゲーム配信などではもはや選択肢にさえ入らないとされていますが、元々プロ仕様なので用途が違う上に、ここ1,2年で編集ソフト側との連携が大幅に強化されてます。ニコマスPにとってはまず考えるべき選択肢だと思います。
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私の作業環境です。Ediusを使っていますが、左側のプレビューにゲーム画面が映っています。これはキャプチャ済みの映像ではなく、IntensityProから来ているリアルタイムの映像です。ショートカットのF9を押すとキャプチャが始まり、キャプチャ後は自動的にBINに追加され、そのまま編集中のタイムラインに乗せる事が出来ます。つまりいちいちキャプチャソフトを立ち上げ、aviutlなどで中間処理をするという手間が無くなりました。
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PremiereProでも同じ事は出来ます。こちらはキャプチャ用の専用ウィンドウを開く形になりますが、キャプチャ後はエディウス同様に自動的にプロジェクトに追加され、そのままタイムラインに乗せることが可能です。
キャプチャと編集がシームレスになるというのは作業効率が高くなるというだけではなく、キャプチャと編集を行き来して試行錯誤も出来るので作り込みにも有利です。少なくとも編集中に素材が必要になって素材を撮り直すという非常にテンションの下がる作業が無くなっただけでも私はありがたかったです。

VIPで初心者がゲーム実況するには@ Wiki - Intensity Pro
IntensityProそのものの導入にはこちらの記事で事たりるかと思います。気をつけるのはPS3だとHDMIキャプチャが出来ないので、コンポーネント接続にするか分配器が必要になると言う事です。が、ゲームは元々720pなのでコンポーネント接続が安上がりで十分かと。それと必ず最新ドライバを使うことと、新しいドライバを入れる前に必ず古いドライバを削除することでしょうか。

IntensityProを使用したPremiereProのタイムラインプレビューについて(2011/11月更新)
PremiereProとの連携はこちらで。Intensityが問題無く導入されていれば(ドライバ付属のキャプチャソフトでキャプチャできれば)こちらの記事のように新規プロジェクトを作るときにシーケンスプリセットに出てきますのでそれを選ぶだけです。

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Ediusについても、導入さえ出来れば簡単です。設定>システム設定>ハードウェアと開いていくと上のような窓が開きます。ここで新規を選ぶとプリセットの設定画面になります、名前をつけて、二つ目の窓で以下のような表示になると思います。
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ここでインターフェースの選択欄にIntensityProがあると思うのでそれを選択。ビデオフォーマットをIntensityProのドライバと同じ1280x720 59.94pを選択。コーディックについてはGlass Valle HQXにしました。非可逆コーディックではあるのですが、設定次第で可逆コーディックと同程度になるというものです。余談ですが後継規格とはいえ、07年当時はカブキンPとえびPしか使ってなかったブルジョアコーディックを使えるというのは感慨深くあります...その後のアウトプットの窓はデフォルトのままで設定終了。尚出来たプリセットをショートカットに割り当てておくと後々便利です。
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後はキャプチャ>入力デバイスを選択とすると先ほど作ったプリセットが出てくるのでそれを選択。先にショートカットに割り当てておけば画面写真を見て分かるとおりF2に割り当てられているのでF2を押すとIntensityProに来ている画面がが映し出されると思います。ここまで来たら後はF9を押すだけでキャプチャが始まります。
ちなみにIntensityはスループット出力がついているので、モニタをもう一つ用意して出力側をHDMIで繋げるとラグなしでゲームも可能です。シビアな格ゲーでもしない限りは分配器も必要ないかと。出力についてはEdiusは設定が必要ですがPremiereProならプロジェクト開始時の選択をするだけで良かったかと。

FinalCutについてもIntensityProは対応してるとのことなので、対応編集ソフト使っている方はPC新調時に検討してはいかがでしょうか。

・EdiusからAfterEffectへ
EDIUSのAAFをAE CS5で読む!! - Yahoo!ブログ
今回の動画はEdiusでダンスを編集してから、AEでレイアウトや色調補正を行いました。EdiusからはAAFをエクスポートしてAEを上記の方法で読む形です。使ってみた印象としては単純な速度調整まではAEにまで持って行けるけど、それ以上は単純なフェードさえも持って行けません。さすがにPremiereProとのダイナミックリンクには及びませんが、AEで一番苦痛となるダンス合わせをプレビューさくさくなEdiusで出来るというだけで価値はあります。ただ、何故かプロジェクトのfpsが変わります(今回はEdius側で59.94だったのがAEに映すと59.94001という謎の数字に)。また、速度調整も1、2カ所で変わって(フェードを多用するので気づいたようなもので、普段なら気づかない程度のものでしたが)いました。


・色調補正

色調補正についてはハニハニPの名作を参考にしました。Ridger式の低彩度高コントラストは低ビットレート時代なら正しい手段でした。ただメガビットレートが普通になった現在ではステージのディティールや、微妙な階調を潰してしまうのは悪手だろうと。アニデレのステージシーンも光のをふんだんに使って階調豊かな画だったので、その線を狙ってみました。

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1.実際のプロジェクトです。画像クリックするとばかでかい画像が出てきますが、エフェクトの設定まで読めるようになってます。最初は何もしない素の状態。
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2.上にブラーをかけたレイヤーをソフトライトで重ねます。今までならブラーを強めにオーバーレイを使う所ですが、ディティールを潰さないようにしつつコントラストを上げます。
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3.次に調整レイヤーでコントラストを下げます。暗いところのディティールを浮かび上がらせつつ、この後からかけるグロー系のエフェクトで白飛びさせないようにする処置です。ただ、今考えるとコントラストを上げて下げるとかあまり意味は無かったと思わなくも無いですが、調整次第で意味のあるものになるはずです。きっと。
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4.彩度を下げます。色抜きで残したい色を選んで色抜きしたものを彩度モードで重ねました。このシーンでは貴音の目の色を残したかったので臙脂になっていますが、他のシーンでは春香さんの目の色だったり、ビヨンド衣装の服の色だったりといろいろです。
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5.輝度を上げます。単純に輝度のエフェクトをかけて輝度モードで合成。このシーンの元素材が暗いので上げ気味ですが、シーンによって調整しています。
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6.アンシャープで画を引き締めます。ブラー+オーバーレイの合成を使ったときには欠かせない後処置。
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7.その上に光のエフェクトをかけました。ここではスターグローを使っています。他のシーンでは普通のグローだったり、カラーカーブで作った白から濃紺に変化するグラデーションだったり、グロー以外にもレンズフィルタの寒色系をかぶせたりしています。
シーンによって微妙に変えたりしていますが基本的にはこのような感じで色調補正を行いました。メテオライトにはほど遠いですが、今後の方向性を決められたという点で満足のいく結果が得られました。
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・エンコードについて
Aviutl x264エンコード高画質設定内容【超絶初心者モードC】 04/06 追記あり

拡張 x264 出力(GUI)Exの設定項目とその機能について

30分近くの動画でもキレイにエンコード!Aviutl おすすめプラグイン3選

今まではつんでれんこにお任せでしたが、今回は上記のサイトを参考にaviutlでエンコードしました。設定は一番上のサイトさんの設定とほぼ同じ。使ったフィルターはNL-Meansだけでしたが、NL-Meansのノイズ除去については、同ビットレートでエンコードしたものより良い結果が得られたと思います。


以上、技術関係の覚え書きでした。上記もしましたが、メガビットレート時代になってニコ動側もいろいろと技術を投入しているのか重くて見れないという動画はプレミアにしている限りはほとんど無くなっています。上の動画は調べてみたら6Mという一昔前では信じられない高ビットレートですが6万再生を超えています。自分自身アップデートしていかないとニコマスの今とかには追いつけないなぁと思った次第です。

posted by tlo at 21:39| 日記