2008年09月25日

画をつくる

つかみはとても重要で、勝負はおそらく最初の1カット、ほんの数秒で決まってしまう。MSCの予選10秒は決して短くはない。カクテル3の歯ブラシPの「エンダー」も計算されている。
そのカクテルという祭り自体もつかみは同様に重要で、後の動画を見てもらう為には「オープニングアクト」でがっちりと視聴者を掴まなくてならない。そんな重責をカクテルのみならずコラボでも果たしたPがいる。





のぽぽんPだ。

のぽぽんPというと「AA」だったり「エフェクト」ばかり注目されるけれど、本当のすごさは画をつくる能力にあると思う。


りっちゃんの誕生祭のこの作品。短いカメラカットやカットイン、そしてきらきらのエフェクトに隠れているが、この作品で使われているダンスはかなりの種類に及ぶ。確認できただけでも、蒼い鳥、リレ、太ジェラ、マイソング、主題歌、ポジティブ、FS、HWG、私ドル、ゴマエ、MBF、Dodaiの12種。これはゆりあPの"I want"に匹敵する※1
長回しなダンスシンクロでは、BPMを計ってそれに近いダンスを速度調整して…という作業になってPの独特のリズム感みたいなものが問われるけれど、複数のダンスを切り貼りして一つのダンスを作るとなるとむしろ頭の中のイメージが重要になる。
BPM128のこの曲に対して、長回しするなら太ジェラを加速気味に使うか、ポジティブを若干減速させるかという選択になると思う。が、のぽぽんPは主題歌さえも減速ダンスになるのを気にせず使ってきていて、しかも独特のグルーブ感を醸すのに成功している。
おそらくのぽぽんPはダンスを頭の中で実際に踊っているんだろう。


のぽぽんPの画作りの能力が遺憾なく発揮された作品がこれだ。ダンスがリニアにつながっていないだけに、シンクロ以前の動画としての楽しさが分かる。この作品については、背景とエフェクトが入る前のものを見せてもらったことがあるけれど、画の積み重ねが動画であるというならば、この時点で作品は9割完成されていた。この辺は静止画的な「絵」を作るPとは違う魅力だと思った。

何で突然のぽぽんPの記事を組んだかといえば、AE導入にあたってどんな作りにすれば良いのかという研究の意味があったのだけれど、結局は頭に浮かぶイメージだったり、当たり前な基礎スキルの高さが問われるんだなぁと、そう思った。


※1 のぽぽんPは「ステージ外」のカットインを交えているが、ゆりあPは「ステージ上」でダンスをリニアにつなげて見せた。またのぽぽんPの「真夏の太陽」が短いカメラカットをつなげたPV的な構成なのに対し、ゆりあPの「夏空ぐらふてぃ」はゲーム上のカメラをつかって捏造ステージにおけるカメラ追従を見せた。ゆりあPは最初に絵とか画があるタイプでなく、えこP的な技術先行タイプな感じもする。とにかく見せ方がスマートで、見習いたい部分でもある。
posted by tlo at 19:40 | TrackBack(0) | 動画紹介
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