2010年05月10日

映像の距離感

映画の編集技法は本当に深くて私なんかよりもっと語れる人はニコマスにいると思うのですが、シチューの人ことqb氏のこの新作についてはまず驚きを口にするのではないでしょうか。


qb氏

私はリンPの「私は」シリーズを知ったとき以来の感覚でした。


リンP

チヒロPが以前「GAME」についてブログに書いたように、リンPの作品はフィックスの癖を最大限に利用しています。どこか「遠い映像」になるのはそのためです。しかもコミュは背景が違っても、被写体は全く同じアングルで同じポジションという実写映画では特殊な画になるために非現実感が際立ちます。「GAME」ではそこに突然HMDをかぶったアイドルに切り替わるわけですから、衝撃も大きくなるのだと思います。

qb氏の新作についても、一般のMADPVとは質を異にするは見て分かると思います。そもそも歌ってるのは伊織じゃなくて春香です。私は映画は映画でもドキュメンタリーとか、ことによるとホームビデオなんだと思いました。フィルムが劣化して退色したような色調とかいろいろあるのですけど、なによりアップに寄ると伊織が必ず視線を向けてくる(これはカメラをupに切り替えると目を向けるというゲームの仕様なのですが)辺りは、伊織がカメラを意識する=カメラが近い事を想像させます。さらにロングやミドルの画も織り交ぜて、しかもスローであるために動きが激しくないのも「近い映像」になる理由かなとか思ったり。

他にも工夫がありそうなのですが、とりあえず今回はこれだけ。これ以上は私より詳しいこの人この人が書いてくれると思います。

こういう映像はボカロや東方じゃお目にかかれない類のものだと思います。ニコマスは本当にすごいなと思います。
posted by tlo at 02:16 | TrackBack(0) | 動画紹介
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