2011年06月28日

センス。

センスっていうのは便利な言葉で「センスが良い」と言っておけばとりあえず動画の魅力を紹介した気になってしまいます。必要なのは何故センスが良いのかという所をきちっと説明する事なのですが、それは難しい事だったり。とりあえずセンスが良い人は考える事無しに「最適解」に至ってしまえるのは確かです。


RidgerP作品

RidgerPがゲストに呼ばれたニコ生を視聴して「多分、この人何も考えてないだろうナー」と漠然に思っていた事が裏付けられてしまいアマデウスにウギるサリエリ状態な訳ですが、犬は噛みつくし猫はひっかく式で自分なりにやっていくしかないんだろうと思う今日この頃。が、RidgerPのように芸風が一つじゃない、多才な人もいるわけで。


FRISKP作品

この人の何が多才かって映像と言ってもひとくくりに出来ない、いろいろなジャンルを一定レベル以上で作ってしまえる事です。


例えばこれはMG


これはVJ的


ストーリーものもこなせます。


FRISKPの代表作ともいえる今作は、投稿者コメントにあるように「きらめく舞台はさらなる高みへ!宇宙行きたい」となっているように、カメラも上へ上へ上がっていきます。ですが上がっていくだけでなく、最後にとんでもないどんでん返しが仕込まれてます。

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0:49春香の腕を上げるモーションに合わせて、アイドルマスターのロゴシンボルが空に舞い上がりタイトル。

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ステージシーンとイメージシーン。同じDA服を使うことで、ステージと空が同じ場所であることを示します。

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2:08イントロと同じ私服の三人。カメラはさらに上昇していきます。

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2:47ステージの上の三人。ほぼ真上から見下ろすカメラです。そしてどんでん返し。


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空を見上げる律子のカット。そしてやよいの主観視線から見上げたカット。さらに今まで無かったあおりのアングル。いままで空にいる春香達をさらに見下ろしていたカメラが、この空を見上げるアイドル達の一連のカットで地上に降りて見上げます。ここで視聴者もまた地上に下ろされ、アイドル達と共に3人を見上げる事になるのです。

そもそもアイドルマスターのゲーム内のカメラはあおりのアングルはほとんどありません。ほとんどが俯瞰で、しかもクレーンのようなふわふわとした挙動をします。映像において視線誘導はそのまま視聴者の心理操作に直結します。俯瞰は客観のアングルです。そこで、MMDを導入してでもあおりのアングルを入れ、共感を誘っているという事なのだと思います。

こういう事を出来てしまうのが「センス」なのでしょう。
そもそもこの記事を書いたのもFRISKPご自身がVSJの出来に満足してない様子で、disってくれってtwitterでつぶやかれていたのがきっかけでした。VSJについては曲の焦燥感と閉塞感が、短いカット割りと狭まった視界で表現されてて良いナーと思うのですが。
不満を覚えるのも「センス」なのでしょうか...
posted by tlo at 23:40 | TrackBack(0) | 動画紹介
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