2012年09月23日

シンクロ概論〜小節とカット

クラブミュージックは細分化あるいは融合してジャンルが分かりづらいのですが、その中にダブステップというジャンルがあります。

いまからでも遅くない! 知ったかぶりで済ませてる人のためのダブステップ/ポスト・ダブステップまとめ【前編】

ダブステップとはなにか


代表的なアーティストに上げられるSKRILLEXはニコマスPVでもおなじみですね。


私が理解したところではダブステップは以下のようになります。
1.直接の母体ジャンルはダブ、2ステップ。
  それをさらに辿っていくとレゲエ、ソウルというアフリカ系音楽にたどり着く。
  特徴的なリズムはここから生まれる。

2.エコーやリバーブを過度に聞かせた重低音。
  wobble bassというそうですが、実際どんな音でいかなる工程で作られるのかは
  こちらをご覧下さい。

上記のリンクでも紹介されていますが、こちらが「古典的」なダブステップとなります。

厳密にジャンル分けすると代表的アーティストとされるSKRILLEXはダブステップじゃなく派生ジャンルのブロステップに分けられるそうで。確かに聴いてみるとリズムは単純な8ビートで歪んでいるのはメロディーラインである中音です。

FRISKPの映像も、うねる音に合わせて画面はズームを繰り返し黒帯が自由自在に映像をクロップします。そして、カットあるいは画面の切り替えはそのほとんどが一小節の1拍目。

この一小節の1拍目での画面の切り替えは、非常に安定感があります。


orgonePの名作です。こちらもそのほとんどが一小節1拍目です。稀にスパイス程度に1拍目以外にカットが置かれる所があります。例えば1:07付近のタイトル出し前には4拍目に美希のカットを、1:14歌に入る直前のブレイクにも4拍目に春香のカットが入ります。


うしわかPの名作です。この一小節1拍目は特に歌ものに威力を発揮します。小節と文節と映像の区切りが同時であるために、意識が途切れないからかもしれません。

orgoneP、うしわかP共に音楽に造詣の深いPです。では映像系のPはどうでしょうか。

さすがのRidgerPとしか言えません。どこでカットが来るのか分からない上そのカットが全て「魅せて」くる為に、視聴者はアイサツの前にアンブッシュをうけて爆発四散するサンシタニンジャめいて映像に釘付けになるしかないのです。


映像美のハニハニPはどちらかと言えば1拍目ですが、フッテージとなる素材上のカットをそのまま使っているようにも見え、それほど厳密に曲に合わせている訳では無いようです。あるがままを使うというスタンスかもしれません。

さらにストーリー系のPについても見てみましょう。

映像原理だけでストーリーを語り尽くす**P。一拍目のカットが多いですが、あくまで映像が主体で曲はBGM以上の役割は無いように思えます。


ニコマス界のAnother、そいPの手法は静止画MADのもので、曲の拍よりもさらに細かくカットを割ります。ここまでくると映像はもう一つのサウンドトラックです。


当初はダブステップについて調べていたのですが、ふとリズムとカットについて気になっていろいろと確認してみた次第です。以上、映像と音楽をカットと小節という単位で見たときのニコマス作品についての分析でした。


最後に最近の2作品を紹介します。

toai氏作品
カット位置が一定しませんが、それがむしろ曲と映像のグルーブを生んでいるように思います。
歪んだアス比もダブステップというジャンル故でしょう。


小鳩perP作品
ダンスを解体する実験作のようです。
歌ものであるに関わらず、あえて2,4拍目にカットを持ってきてるのが非常におもしろいです。
posted by tlo at 00:49 | TrackBack(0) | 動画紹介
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