2014年08月30日

シンクロ概論 エディテッドPVを解析する

前回までONLY MY NOTE(以下OMN)のノーマルPVがMADに見えてしまうという原因を探りましたが、楽曲、モーション、カメラ、カットといった要因が重なって生じた現象だと分かりました。ならばそこを編集したらどうなるか、ということでノーマルPVと3つのエディテッドPVを比較してみます。比較するエディテッドPVは以下の通りです。





それぞれ見て頂いくと分かりますが「まよったりへんこんだりあるよねー」はノーマルPVと違いMAD感が無い事が分かります。当該箇所のカットを比較した画像をみてみましょう。左から、ノーマルPV(Autoカメラ)、おっぺけP、れのP、はりけんPとなります。
OMN_analisys1.jpg
要クリック(大きいので注意)

れのPは手動切り替え、はりけんPはクインテットですが「アイドルを3人映す」「ある/よねと音節カットしている」という所はノーマルPVと共通です。ではどこに差がでているのか、各人のPVを分析してみます。

おっぺけP
まずOMNの当該箇所のダンスですが、センターは歌メロダンスというか歌詞マイムなのに対し、両サイドは最初からリズムダンスを続けます。まよっ”たり”/へこん”だり”も、ノーマルPVは強拍で脚を上げるサイドのカワイイ振りを見せてくれますが、おっぺけPはセンターを重点にカメラを回します。センター重点なのは動画の構成の為で、起承転結で言えば、さびスタートが起、Aメロが承、Bメロが転、さびで結となっているからです。(余談ですが承であるAメロはミドルカメラを主に使っていてアップは1カットしかありません、その事が、転のBメロ冒頭のセンターへのクローズアップを効果的にしています)
ただそれでもセンターを写しっぱなしにするのでなく、リズムへの目配せを忘れないのがおっぺけPです。まよっ/たりでミドル/ロングへ、へこん/だりではカメラをズームアウトさせて動画側でもリズムを作っています。そしてあるよねーは、ズームアウトしたセンター響のミドルカメラからサイド春香のミドルカメラへそして別サイドの律子アップカメラへと切り替わります。被写体として見るとセンターの歌メロダンスはへこんだりで終わり、あるよねーからはサイドのリズムダンスへ移行、そのまま別サイドのリズムダンスを写す形です。ある/よねーと言葉の音節でカットするのはノーマルPVと同じですが、ノーマルPVほど変化は大きくないのが分かります。
ついでに言えば響から春香への切り替わりもパンの直後となっています。まず動きに目が行く人の心理を利用して、切り替わっているという事に意識を向けづらくする仕掛けは静止画MADで多用される技術です。

このようにただのカットにも二重三重の仕掛けを施し、そうと気づかれないように楽曲の山場へと巧妙にカットを積み重ねていくのがおっぺけPの作風。そしてその集大成がこの傑作という訳です。


↓つづく
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2014年03月15日

はるちは現在形



この作品を見て最初に思い出したのは以下の作品である。



時を経て千早が春香を救う役を担うという事に非常に感慨深い想いがした。

春香さんがメインヒロインなのは疑いようのない事実であり、はるちはといえば「頑な千早を春香が導く」的な描かれ方をされてきた。"All is full of love"もその文脈上の作品であり、さらにその文脈の延長上にあるアニマスでも同様の描かれ方をされている。

ただ劇マスで必要以上に奉られてしまった気はしないでは無い。このままでは春香さんはゴルゴダの丘に登らされ、磔刑にされかねない勢いだ。

だが、その劇マスで描かれた春香を支える千早の姿から、このような作品が現れ、何の違和感も無く受け止められるのは、千早だけでなく、春香にとっても救いなのでは無かろうか。

春香はアイドルだが、それ以上の何かではないのだから。
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2012年10月21日

シンクロ概論〜音符とカット1

丁度対照的な動画が二つ上がってきたので、比較して見てみることにします。


Die棟梁P

翼P

まず棟梁Pの動画ですが、カットの位置はほぼ1拍目。BPMは187ぐらい。8ビートでリズムパターンがいろいろ変化する曲ですが、棟梁Pは正確に動画のリズムを刻みます。

よく分かるようにサンプルとして出だしの部分に拍の目印をつけたものです。左上の◎は1,3小節に表示されまが、カットと◎が同期しているのが分かると思います。
このようにカットは正確にリズムなのですが、亜美真美のダンスはリズムパート以外の音に合わせてあります。分かりやすいのは0:22以降で、ダンスはボーカルのスキャットに合わせて0:32のジャンプに至ります。

対する翼Pの動画ですが、BPMは133ぐらい。以下のサンプルを見て分かるとおり、リズムとカットはほとんど同期していません。

これは翼Pがカットをリズムでなくメロディーや伴奏に合わせてある為です。Bメロを見ると分かりやすく、0:46響のカットは「たいせつなものたち」という歌い出しに合わせてありますが、ここをリズムからみると「たい/せつな〜」と「せつな」からが1拍目になります。

棟梁Pの正確さは曲がほぼインストである事もさることながら、棟梁P自身がミュージシャンである事が大きいのでは無いかと思います。
翼Pの(リズムに対しての)ルーズさはやはり歌ものである事が大きいのですが、翼Pが映像から入った事があるのだろうと思います。
もちろん、どちらかが優れているというそういう話ではありません。むしろ、翼Pのカットはファンクめいて実際面白く感じられます。

ファンク

ファンクの定義とは全然違うのですが。メロディをリズムに乗せるように、映像をメロディに乗せるという意味合いで一つ。



ニコマスが面白いのは、超絶映像をつけて音楽が全く耳に入ってこないMVを目指すのでもなく、予算が無いからといって適当な映像を流すカラオケ動画でもなく、音楽と映像の調和、即ちシンクロを目指している点では無いかと思います。
本当に奥が深いですね。
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2012年09月23日

シンクロ概論〜小節とカット

クラブミュージックは細分化あるいは融合してジャンルが分かりづらいのですが、その中にダブステップというジャンルがあります。

いまからでも遅くない! 知ったかぶりで済ませてる人のためのダブステップ/ポスト・ダブステップまとめ【前編】

ダブステップとはなにか


代表的なアーティストに上げられるSKRILLEXはニコマスPVでもおなじみですね。


私が理解したところではダブステップは以下のようになります。
1.直接の母体ジャンルはダブ、2ステップ。
  それをさらに辿っていくとレゲエ、ソウルというアフリカ系音楽にたどり着く。
  特徴的なリズムはここから生まれる。

2.エコーやリバーブを過度に聞かせた重低音。
  wobble bassというそうですが、実際どんな音でいかなる工程で作られるのかは
  こちらをご覧下さい。

上記のリンクでも紹介されていますが、こちらが「古典的」なダブステップとなります。

厳密にジャンル分けすると代表的アーティストとされるSKRILLEXはダブステップじゃなく派生ジャンルのブロステップに分けられるそうで。確かに聴いてみるとリズムは単純な8ビートで歪んでいるのはメロディーラインである中音です。

FRISKPの映像も、うねる音に合わせて画面はズームを繰り返し黒帯が自由自在に映像をクロップします。そして、カットあるいは画面の切り替えはそのほとんどが一小節の1拍目。

この一小節の1拍目での画面の切り替えは、非常に安定感があります。


orgonePの名作です。こちらもそのほとんどが一小節1拍目です。稀にスパイス程度に1拍目以外にカットが置かれる所があります。例えば1:07付近のタイトル出し前には4拍目に美希のカットを、1:14歌に入る直前のブレイクにも4拍目に春香のカットが入ります。


うしわかPの名作です。この一小節1拍目は特に歌ものに威力を発揮します。小節と文節と映像の区切りが同時であるために、意識が途切れないからかもしれません。

orgoneP、うしわかP共に音楽に造詣の深いPです。では映像系のPはどうでしょうか。

さすがのRidgerPとしか言えません。どこでカットが来るのか分からない上そのカットが全て「魅せて」くる為に、視聴者はアイサツの前にアンブッシュをうけて爆発四散するサンシタニンジャめいて映像に釘付けになるしかないのです。


映像美のハニハニPはどちらかと言えば1拍目ですが、フッテージとなる素材上のカットをそのまま使っているようにも見え、それほど厳密に曲に合わせている訳では無いようです。あるがままを使うというスタンスかもしれません。

さらにストーリー系のPについても見てみましょう。

映像原理だけでストーリーを語り尽くす**P。一拍目のカットが多いですが、あくまで映像が主体で曲はBGM以上の役割は無いように思えます。


ニコマス界のAnother、そいPの手法は静止画MADのもので、曲の拍よりもさらに細かくカットを割ります。ここまでくると映像はもう一つのサウンドトラックです。


当初はダブステップについて調べていたのですが、ふとリズムとカットについて気になっていろいろと確認してみた次第です。以上、映像と音楽をカットと小節という単位で見たときのニコマス作品についての分析でした。


最後に最近の2作品を紹介します。

toai氏作品
カット位置が一定しませんが、それがむしろ曲と映像のグルーブを生んでいるように思います。
歪んだアス比もダブステップというジャンル故でしょう。


小鳩perP作品
ダンスを解体する実験作のようです。
歌ものであるに関わらず、あえて2,4拍目にカットを持ってきてるのが非常におもしろいです。
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2012年04月04日

MAD or MMD

2007の状況を考えるに、ニコマスPVは使用素材にアドバンテージがあった。

1.720P60fpsのHD画質
2.モデリングとトゥーンシェードによる「かわいい」3Dモデル
3.モーションキャプチャーによるなめらかなダンスモーション

以上3つがそのアドバンテージであり、2012現在その内二つは失われている。

1.720P60fpsのHD画質
2007は地デジ移行前であり、次世代DVDの規格さえメーカー間で統一されていなかった。HD素材そのものがまず希少であった当時、XBOX360やPS3等のゲーム機からキャプチャーした素材はハイエンドの家庭用ハンディカムと並ぶ、アマチュアが扱える数少ないのHD素材であったと思う。
ニコ動の当時の最大ビットレートは600bps程度の低画質だったが、同じゲーム機キャプチャーでもSD素材とはやはり画質が違っていた。アニメもまだDVDのSD素材が主流で、エロゲOPも解像度は800*600だった。
高画質であることはそれだけで魅力となる。エンコードにも気を遣ったニコマスPはつぎつぎ高画質動画をアップしていった。
だが、地デジ移行により地上波はアニメも全てHDとなった。それに伴いMV、CG等のあらゆる映像がHDとなった。今や携帯電話でHD撮影が出来るご時世である。
HDのアドバンテージはもうニコマスには無い。もっともニコマスだけでなく、全ての映像に言えることなのだけど。

2.モデリングとトゥーンシェードによる「かわいい」3Dモデル
人体モデルの「不気味の谷」を超え切れていなかった当時、アイドルマスターXBOX360版はフォトリアルを目指すのでは無くあえてデフォルメし、不気味の谷を斜め上に超えた。その辺はこのページに詳しいので詳細は割愛する。
ニコ動上でも箱版アイドルマスターは「かわいい」3Dモデルで多くの人が扱える素材(ゲームキャプチャという形であっても)としては唯一のものであった。だが2012にもなると唯一性は失われている。


2008に登場したMikuMikuDanceは発展を遂げ、幾多のモデルを生み出している。今や初音ミクの「顔」となったlat式、そしてプロモデラーの手によるtda式などバンナムによるアイマスモデルとは方向性は違えど十分に「かわいい」。しかもこれらモデルは配布され、それこそ手の上げ下げから自由に扱える。
3Dモデルによるアドバンテージはニコマスには無い。もっともこれはニコマスでなく、HDアイマスにも言えてしまうことなんだけど。

3.モーションキャプチャーによるなめらかなダンスモーション
この点については、上記に紹介したポリゴン女子のページに書かれているとおり、商業レベルでも他の追随を許していない。
モーションキャプチャーについてはxbox360でkinectが発売されアマチュアでも可能になったが、ことステージダンスになると広い部屋が必要という物理的な制限があったり、キャプチャーしたデータをモーションに直すにも職人的な技が必要になる事が分かっている。

1:25辺りの響がバランスを取るシーン。こういう何気ないモーションにその技術の粋を見ることが出来る。
現状、ダンスモーションはアドバンテージである。が、それがいつまで保てるか保証は無い。


以上、ニコマスの歴史を素材のアドバンテージから振り返ったのだが、現状でニコ動上におけるニコマスのアドバンテージは少ないと結論したい。というか、Mobageによる「シンデレラガールズ」によってバンナムのアイマスチームにそもそもHDゲーム機で作る意義があるのかと問われているような現状である。そこを考えるのはアイマスチームに任せるとして、一ニコマスPとして考えるべきは「HD素材を使う意義」と考える。


kenjoP

妖狐P

kenjoPのグラ改変技術は「仙術」と呼ばれている程、高度なものである。だけど、ここまでするならMMDを使えばいいんじゃないと自分なんかは思ってしまう。実際、今年の春香さん誕生祭ではMMDによる動画も見ることが出来る。妖弧Pの動画は「MMDPV」というタグに見て分かるとおりすでに「作品」だ。
だがkenjoPにはバンナムモデルでなくてはならない意義があるのだろう。自分もライオン以降キャプチャー素材を使う意義を考えながらいろいろ試して今もMMDの習作をしている最中だったりする。



ついでに記事を読んだ人にもそれぞれ自分にとっての素材の意義を考えてみては、と投げてみます。MADPVとMMDの二項対立みたいに見える記事ですが、箱版アイドルマスター2のDLCも終わり、それこそシンデレラガールズやiPhoneでの展開も含めて「動画編集者としての発想の転換」だったり「自分にとってのアイドル(アイドルマスター)は何か」だったり、考えてみるのも一興かと。
posted by tlo at 18:22 | TrackBack(0) | 動画紹介

2011年12月31日

千早のこと



しょじょんP

この作品を見て考えたことが二つある。一つは、この作品における千早と視聴者の距離感について。もう一つは、ニコマス二次創作における千早の描かれ方についてだ。

まず一つ目。あくまで主観的なものなのだけれど、「遠い映像」と「近い映像」というのがあると思う。


遠い映像の例 アリシャスP


近い映像の例 けるまP

写真だと望遠から撮ったアップと近寄って撮ったアップでは画角が違うし、そもそも被写体のカメラへの意識が違うので出てくる絵は別物になる。
映像の側から言えば、音と被写体の同期がなされているかどうかでその映像が「記録」か「ライブ」か印象が変わる。
さらにハードの面で解像度が上がれば上がるほど映像はリアルと錯覚される。2K,4Kという超高解像度テレビは「窓から見える風景」になってしまうという。

けるまPの映像の圧倒的近さは主に720P、60fpsの素材からくるものであろうし、アリシャスPの映像の遠さは音と被写体の同期が外れている事が大きいと思う。
一方で、しょじょんPの映像は遠いのに異様な臨場感がある。
特に一曲目は正に「歌姫降臨」と呼ぶべき大迫力。三曲目、インスト曲とスローによる映像が「記録」的なのと対照的だ。四曲目はクローズアップのカットインがあったり、カットの前後のモーションのつながりはさほど意識されない等PV的。転じて5曲目はカット前後のモーションのつながりが意識されライブの意識が強くなる。4曲目と5曲目の差は音源の差もあるかもしれない。
VRFの美希の自作の動画はその辺りの距離感の実験も兼ねてみたのだけれど、VRFのコメント見る限り成功している様子。ただ、演出プランが固まりきって無かったので効果的に使えなかったなと思う次第。

↓つづく
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2011年10月12日

疾走感

疾走感とは「展開の省略」です。
例えば春香さんが765プロに出社する時のことを考えてみます。
朝起きる>歯を磨く>トイレにいく>着替える>朝ご飯を食べる>玄関から家を出る....
などと延々と長回しするのはそれはそれでおもしろいかもしれませんが、というか伊織だったらずっと見ていたいぐらいですが、展開が遅くなりすぎます。話を進めるには
朝起きる/自転車で駅に向かう/電車に乗る/電車の中/最寄りの駅に到着/765プロ事務所の扉を開けて「おはよーございます」
と、情景ごとにカットして並べた方がテンポが良くなります。さらに、
自転車で駅に向かう>電車に乗る>最寄りの駅を出る>765プロ到着
ぐらいまで削っても大丈夫じゃないかと思いますし、その間にあるはずの情景を飛ばすことで「展開を速める」事ができます。こういうことを説明不足にならない程度にまで突き詰めたものが「疾走感」になるのだろうと、思います。

疾走感を展開の早さと定義するとリンPの動画は見事に合致します。
ただ私の古い感性はRADWIMPSの曲に追いついていけないので、この辺りでいかがでしょうかと言うことで一つ。


たかたかP
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2011年09月19日

カクテル6前半5選

カクテルはニコマスエンタテイメントの集大成です。
運営側はそんなこと謳ってないし、意図さえしてないでしょうが、ニコマス最大の祭りであるのは事実です。
とはいえ、エンタテイメントと祭りの違いは自分が参加して盛り上げることが出来る事にあって、それは動画作成だけでなくて、動画にコメントつけるのも一つの形でしょう。
というわけで、今回は動画で参加したのですけど、いつもの通りブログ記事でも参加という事で一つ。


カブキンP
2:08のカットできちんと下からのライトが当たっている辺り。
神は細部ってこういうことを言うんだよね。
このときまだ動画が出来て無くて、いきなり挫けそうになりました。


アシスP
MMDだからこそ出来る物量戦。
目立ってないけど曲の盛り上がりに沿ったキャラクタの投入とか
カメラとかカットとかきちんと出来ているから余計に悔しいw


えびP
既にいろいろなブログで言及されているし、自分もいろいろ語りたいけど、
とりあえず一つ言いたいのは、このレベルを伊織でやれと。


二酸化硫黄P
この枠自体演出的にすばらしいものが集まってて、前半で一つ枠を選べといわれればここなのです。そんな中で硫黄Pの抑えた演出は自分の好みでした。
キャラクタこそ出てこないですが、3A07クラスなのではと。


HBP
負けた。

あと自作について

↓つづく
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2011年08月22日

具象と抽象

具象とは文字通り象(かたち)を具(そな)えている事であり、抽象も文字通り象から抽(ぬ)く事である。大雑把に言えば、写真は具象で、○や△の記号は抽象。
視覚表現には様々あって、個々の作品は山ほどあるが、具象と抽象でマッピングは可能だ。...と大上段に構えたところで、いつものようにニコマスについて考えて見る。


わかむらP
思えば彼は具象表現の権化だった。かつてIRCで「自分の動画は表面だけのうすっぺら」と自嘲されておられたが裏を返せば「目に見えていることが全てだ」という自負だ。AEで作られたステージは正に彼の思想の具象に他ならない。


tlop
視聴者を最後の投票に引き込む事が全てであり、現実と地続きである錯覚を覚えさせるため、徹底的にリアリティにこだわった。実写合成と時間制限などのリアルタイム性はその結果だった。


RidgerP
わかむらP流の具象表現を駆使するが、彼が違うのは目に見えているものの背景に膨大なストーリーがある事だ。なので一つ一つのカットは極めて具象であるものの全体的には断片に過ぎず、視聴者に想像の余地が生まれる。


ナオキP
氷結と舞う花弁という最低限の具象により、ノーマルステージが幽玄の場に変貌する。この作品は蒼い鳥を所作とした能舞台であり、視聴者はストーリーを幻視することとなる。


以上、いずれの作品もその胆は「画の説得力」だ。
具象表現の強みとは正にそのリアリティにあり、視聴者が嘘に気付いてしまえばそれまでになってしまう。
Pが画の違和感を消し、現実に近づける努力を重ねるのはその為だ。

以下、抽象側の作品を考えてみる。↓つづく
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2011年06月28日

センス。

センスっていうのは便利な言葉で「センスが良い」と言っておけばとりあえず動画の魅力を紹介した気になってしまいます。必要なのは何故センスが良いのかという所をきちっと説明する事なのですが、それは難しい事だったり。とりあえずセンスが良い人は考える事無しに「最適解」に至ってしまえるのは確かです。


RidgerP作品

RidgerPがゲストに呼ばれたニコ生を視聴して「多分、この人何も考えてないだろうナー」と漠然に思っていた事が裏付けられてしまいアマデウスにウギるサリエリ状態な訳ですが、犬は噛みつくし猫はひっかく式で自分なりにやっていくしかないんだろうと思う今日この頃。が、RidgerPのように芸風が一つじゃない、多才な人もいるわけで。


FRISKP作品

この人の何が多才かって映像と言ってもひとくくりに出来ない、いろいろなジャンルを一定レベル以上で作ってしまえる事です。


例えばこれはMG


これはVJ的


ストーリーものもこなせます。
↓つづく
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2011年05月13日

動画編集うまい奴はホモ2

もともとこのブログの趣旨は「気になった作品を分析してその技術をパクってしまおう」というものなのですがこの頃、語りすぎない作品が気になってしまいます。


**P

タグにストーリー系PVとありますが、極めてハイコンテクストな作品です。アイマス2のゲームを一周でもした人なら、ココで語られている物語が詳細まで分かるでしょう。が、そうでないと完全理解は無理だと思います。
語られるストーリーは「プロデューサーとなったRTKの竜宮小町の旗揚げ。その成功と挫折」と要するにアイマス2のゲームの中で語られるものをなぞる形です。

旗揚げ
110527a.png110527b.png
RTKが伸ばした手を握りこむマイムの後で竜宮小町の3人のダンスシーン。欲しいものを手に入れたRTK。

成功
110527c.png110527C'.png
SmokyThrillのダンスを竜宮小町と共に踊るRTK。歌詞「帆を上げて」の所に合わせて手を上げています。

挫折
110527d.png110527E.png110527E'.png
進む律子の前に現れたJupiter。敗北に涙を流す竜宮小町。

ゲームを知らない人がいることを想定する時、あるいは物語がオリジナルである時、つまり視聴者とコンテクストを共有していない場合、共有するための努力が図られます。ニコマスPVではコミュを挿入したり(ありすえP、音P)、絵を作ったり(メイP、エコノミーP)、文字を挿入したり(かきP)されるのが普通です。この作品で語られる物語もゲーム内のコミュ映像を配して構成できるのですが、使われているのはJUPITERに敗北した事を報告するコミュのみです。しかも、台詞が表示されるウインドウをトリミングして情報を削っています。
ですが、ゲームをした人間であれば否応なく分かってしまうこの構成。ここまで伝わってしまうのは映像の取捨選択だけでなく、モンタージュも絶妙で、ルックの変化、レイアウト、被写体のマイムにより全てのカットが言外に語るからに他なりません。

↓つづく
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2011年05月12日

動画編集うまい奴はホモ1

もともとこのブログの趣旨は「気になった作品を分析してその技術をパクってしまおう」というものなのですがこの頃がっちりと音合わせされたものよりはルーズに「見える」作品が気になっています。


ねおごはんP

ニコマス的な意味でシンクロしてないように見える作品です。特にリズムを取っている下半身を見れば、BPMを完全に無視している事が分かります。ですが、それが「そういうもの」として見えてしまうのは、PV風の曲名表示によるところも大きいと思いますが、カットが巧みだからなのではと考えます。
長めのロングカットから、印象的なミドルあるいはアップが基本。さらにロングカットから入って、ズームインでミドルまで近づいて、ズームアウトで再びロングへなんていう所までありカメラワークまで工夫が凝らされています。例えば
110512d.png110512d'.png110512d''.png
110512d'''.png110512d''''.png
0:46。LMGのロングから入って次第にズームイン。そしてLMGのミドルが短くカットイン。さらにLMGのロングカットなのですが、ズームインされた状態で入ります。俯瞰でカメラ目線のHBKが印象的なカットから、引いていってロングという具合です。

また下半身は無視されていると先に書きましたが、旋律と腕の振りは合っています。つまりこの作品は「上半身のメロディシンクロ」が成されていると思われます。例えば
110512a.png
1:48。メロディが終わってから3拍目にカットを入れて、4拍目のドラムのフィルインに合わせて手をクロスさせて、次小節1拍目のシンバルに合わせて伸ばしてスロー。
って、メロディーじゃないじゃないかという突っ込みが入りそうですが、印象的なカットであり、上半身のシンクロを解説するのはココが一番分かりやすいと思います。



メロディシンクロであることはこっちも同じです。がっちり音合わせされていないルーズなシンクロではありますが、歌の区切りとダンスの区切りがほぼ同調している事が分かると思います。またカットも小節の一拍目=歌い出しに来ている事が多いです。
面白いのは、前作ではHBKのダンスを見せるためなのかロング、ミドルカットが多めでアップは15個程度しか無いのに対し、今作ではアップが25回も入ります。2になってディティールは増えたとはいえ、YYIのツインテール、HBKのリボンとポニテといったパーツも無く、さらにしょぼいおっぱい等、1と変わらず全身シルエットは地味なIORです。IORは顔で勝負するという定石をねおごはんPは知っているか、あるいは感じたのかも知れません。

110512b.png110512c.png
この2作は恐らく連作もので、最後の大サビにソロからトリオになります。編成も同じ事から次はMKTの出番だろうなと予想され、楽しみです。

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2011年03月17日

シンクロ概論3

「音で撮る」と記録映像を撮影するカメラマンから聞いた事がある。例えばスピーチを撮影する際、ファインダーを見るのでなく、マイクで拾ったスピーチを聞き、文節が切れた所に合わせてパンやズームをするのだという。さらに音声トラックさえしっかり録ってあれば、映像は後から編集できるとも。
視覚情報は人の認知をねじ曲げることが出来る。見るという行為は、網膜に映る物理現象ではなく、脳で処理される心理現象でもあるからだ。認知のねじ曲げは錯視に見られる空間認知に留まらず、クレショフのモンタージュ実験に見られるように映像の解釈にまで及ぶ。適宜に編集された映像であれば、時間認知でさえもねじ曲げることは可能だろう。さらに時間的に連続した聴覚情報を載せれば、人はその映像を「リアルタイム」と認知するに違いない。
ニコマスダンスMADは正にこれである。さらに言えば、ダンスMADは音の連続性に依拠した疑似リアルタイム映像であり、音声トラックに合わせてフッテージ(映像素材)を加工するという作業実体からしても、この表現の方が近い。つまりニコマスダンスMADは「音が主、映像が従」の動画なのだ。



おっぺけPはこのリアルタイム性を特に意識するPだ。この動画でも、歌い始める0:45か締めのフェード開始6:30まで映像は音声に合わせて編集されている。

俺のフェアリーちゃんが日本の世界で宇宙一(zoome)

新作ではついにカメラワークさえもリアルタイム化している。1:22からの貴音ソロ一連のカットを例にする。
opk5.jpgopk6.jpgopk7.jpgopk8.jpg
貴音のソロが始まってゆっくりとズームしていき一端ストップ。そして貴音の指がくるりと回るのに合わせてカメラがクッとさらに寄る。実際のライブでも、アイドルの動きに合わせてカメラは動かされるのは「ハロプロライブのカメラマンの技術に驚くフランス人」で紹介された通りだ。そしてこの1:07からのこのカットは特に凄まじい。

↓つづく
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2011年01月01日

太陽は如何に昇るのか


音声:ドリ音P、映像:RidgerP

初めて太陽のあずささんを見た時は、そこで何が起きているのか分からず、ただリピートしてため息を漏らすだけでした。今回、ドリ音Pの人力により3度上ることとなった太陽ですが、映像は2度目の太陽と同じものです。初見時はやはり、初代太陽と同じく何が起きているのかさっぱり分からなかったのですが、何度もリピートしていくうちにようやく見えてきた部分があります。
これが全てではないでしょうが、メモ代わりに書きだしていこうと思う次第です。

・視線誘導
この2分間。出だしと終わりのカットが以外は全て、「右から左への動き」が軸になります。視聴者はその流れに乗せられる形になります。
ta01.jpg
ここから

ta02.jpg
ここもです

ta03.jpg
このフィルムの動きからしてそうですね。


ta04.jpg
イントロには回転+ズームのシークエンスが入ります。これもまた人の目を引きつける仕掛けです。特に回転の強さは「わかむら回転寿司」でみなさんおわかりかと。

そして歌い出し、シンバルの音に合わせホワイトアウトで現れるあずささん。
ta05.jpg

正面中央カメラ目線フィックスのカットはあずささん以外には使われていません。
左←右の動きを断ち切る強烈なアイキャッチです。

ta06.jpg
ここも

ta07.jpg
ここもです

2分の間ノンストップで一瞬たりとも目を離せないこの動画には、こんな仕掛けがあるのです。


・説得力
ニコ動一般に「技術力」といえば、画像合成、コンポジットを差して言われる事が多いです。が、RidgerPについていえば技術力というより、動画の「説得力」として機能しています。AEだけかあるいは3Dソフトを使ったのかFF14のスクリーンショットと合成したのか分かりませんが、いずれにしても圧倒的と言わざるを得ません。
ta08.jpg
無音だというのに、これだけで十分間が保ってしまう強さです。

・情報量
わかむらPの動画も相当な情報量でしたが、RidgerPになると情報量は目に見えるものだけじゃなくなります。RidgerPが動画を作るとき想定するという裏設定がそれです。

例えばここ
ta09.jpg
Pと思われる男性の背後に落ちているヒマワリがフェードで消えます。広角カメラを使った極めて意図的な画です。
これは何を意味するのでしょう?

ta10.jpg
そもそもこの箱はなんなのか。

一歩間違えれば独りよがりな動画になるのを、先に述べた動画の「説得力」が、なにか意味深であるように思わせてしまう。RidgerPの動画は映画トレーラーじゃないかという説があるそうです。それが正しいとすれば、このPVは脳内にある本編のトレーラーになるのかもしれません。

以上、音に対するカッティングや、モーションの選択、文芸的な解釈などもっといろいろ有るかも知れませんがそれは諸ブロガーの方々が記事にするかもしれませんので期待したいと思います!



ta11.jpg
ロングで正面のカットはここだけで、わざわざ照明が切り替わる
誰も代わりは出来ないから。
あずささんの祈りとも叫びともとれる個人的今回のベストカット。
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2010年08月28日

P名当てをしてみたよ



合作メンバーがリークしたこちらの表に基づき、P名当てをしてみました。

判断基準は
1.使用ソフト
AE、非AEだけでもかなり判別はつきます。また、ニコマスで使う人が限られているソフトもありますので、それはすぐに分かるはず。
2.色調
確かにLooksで個性は見えずらくなるかもしれませんが、よく観るとやっぱり癖みたいのはあるみたいです。Looks使ってない人もいるはずですし。
3.作風、Pの姿勢
これはもう勘みたいなもの、というかもっともらしいこと言っているけど全部勘なんだよ!こんちくしょー!

というわけで以下からどうぞ

↓つづく
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2010年08月12日

おしゃれ泥棒

通称「オサレ合作」以来、ニコマスではおしゃれが一つのキーワードとなった感があります。この合作のコンセプトはモーショングラフィックだったのですが、モーショングラフィックという手法がデザインと切り離せないので自然な流れなのかなと端から見ています。
で、じゃあそのおしゃれってのはなんなのさという所で、いろいろ考える事もあったので記事を書いてみる次第です。方法としてはおしゃれだと思うニコマス動画を紹介しつつ分析。そしてその技を盗むのが目的です<重要

1.画面構成、レイアウト

メイP

メイPの優れている所はメッセージ性とそれを伝えるための画面構成=レイアウトです。

may_p'.png

サムネになったこの画が特徴的です。赤い線は画面を等分した線です。分割した画面に沿って配置されていることが分かります。そしてピンクの線を見て分かる通り、目尻と文字が揃っている事も分かります。自分で見つけた風に書いてますけどピンクの線についてはカズマさんが教えてくれました。流石です!
このサムネには私も見惚れたものですが、考えられたレイアウトだと今になってみれば分かります。巧みなレイアウトというと他にもニコマスにはシラカワPという名手がいて、別ジャンルだと静止画MADの軍魔さんもこの流れの一人ではないかと思います。


軍魔氏

2.配色

うしわかP

色調補正という形で色による差別化は07年から行われていたように思います。が、その特徴的な色が自らのP名を冠せられて命名されたのはうしわかPが初めてでした。いわゆる「うしわカラー」は色をすこしくすませたダルトーンが特徴的でした(合作見ても分かる通り過去形だったりしますが)。この作品については、なぜこのような色になったのかコンセプトがあった事を知ったときには私も仰天したものです。とてもデザイナー的な思考だと思います。
09年はニコマスは色に特徴のあるPが増えました。七夕革命の効果ともいえますし、それに先立つニコニコのH264化やその後のビットレート解放もその方向性を後押ししました。
さて、色を分類する方法として使われているものにマンセルシステムというものがあります。詳しくはリンク先を見て頂くとして、色に特徴のあるPをこの分類に当てはめてみると多分こんな感じです。

mansel_nicomasP.png

彩度や明度。暖色、寒色。補色など色相環に沿った関係…などなど色については本当に難しいのですが、統一感をもたせるのがおしゃれの第一歩かなと。色のコントロールが難しければ使う色を3色とか2色に抑えるのも手っ取り早いです。場合によってモノクロがおしゃれに見えるのもそのためだったりします。

3.構成

つかさP
動画は時間をつかった表現です。ニコマスにおける動画の時間は使われている曲に縛られます。それは尺だけの問題じゃなく、時間による画の変化が曲調により支配される…というかPVはそういうものなのですが。
つかさPは構成の人だと前に記事に書きました。それは物語的な起承転結というだけでなく、画面構成と時間構成が結びついているからでもあります。かっちり作ったレイアウトを時間と共に変化させていき、しっかりと動画を締める。この手腕は歴代のニコマスPでも随一だと思うのです。


しょじょんP
動画の時間構成に物語を伴う必要性は必ずしもありません。VJなどで使われる映像は典型的です。しょじょんPのこの作品は、アストロガールを纏った真が上から降りてくると言うこの画の持つ緊張感を、あえて展開させることなくそのまま最後まで持続させます。そしてこの構成もコンセプチャルなものだったりします。


以上。感覚で語られがちなおしゃれという概念の要素をすくいあげてみた訳ですが、とりあえずは「メッセージなりコンセプトなりの芯に沿って動画がデザイン(計画)されている」という事が言えそうです。これをかりふらPが端的な言葉でtwitterにポストしていたので紹介します。

「余計な事してたらおしゃれじゃない。でも余裕がないとおしゃれじゃない」

つまり全力で踊ったどこかのPはおしゃれじゃないって事ですよね。ええ、分かっています。


以下、上記以外にも私がおしゃれだと思う作品をいくつか。
↓つづく
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2010年07月18日

新作

合作に参加しました。



この動画で新プレーヤーに気付いたという方が多かったです。
プレミアだけでなく一般にも開放されているので
もし、気付いておられない方がいましたら是非変更してみて下さい。
全然違います。

作り手側からするとビットレート解放より影響が大きいかもしれません。画面が広くなったので視線誘導気をつけないととか。

あと、どこがどのPかとかは発表する予定はありませんw

↓つづく
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2010年06月20日

シンクロ概論1

映画というのは現実の再編集が可能で、異なる時代、異なる空間さえもつないで見せてしまう。それは映画に限らず、映像メディアであればすべて可能な事で、ニコマスにおけるダンスMADPVも例外では無い。ダンスMADPVは「異なる映像をシームレスに編集し、同一の場所で時間的にもリニアに行われている事象であるように『思わせる』映像」と定義づけられるであろう。Flash等で作られるモーショングラフィックと根本的に異なる点はここにある。言ってみればダンスMADPVは再編集により創られた、Pが幻視しているであろう世界、なのである。だが、難しいのは『思わせる』という事で、PV系ニコマスPは『思わせる』事に心血を注ぐ。彼らは、その『思わせる』技術を、


『シンクロ』

と呼ぶ。

(ノД`) バテた
(゚Д゚) 早いな
(ノД`) ニコマスの築き上げたシンクロ技術を映像技術史に位置づけようっていう壮大な構想なんだけどね
(゚Д゚) 荷が重すぎたと
(ノД`) それにこれだけ書けば、後は誰か書いてくれるから

また丸投げか ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛)`ν゜)・;'. その件はスイマセンでした!

(ノД`) 大工さんに投げて敷居本で出してもらおうかな

反省の色がない ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛)`ν゜)・;'. 本当にスイマセンでした!




とりあえず、何がしたかったと言えばこちらの作品の分析でありました。


佐野倉P作品

で、その分析をトーキー以来映画で培われてきた技術体系でもって出来ないかナーと思ったのだけれどムリだったというわけで。後はいつも通りにやっていきます。

↓つづく
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2010年06月04日

カクテルDSXのこと

今更なのですけれど、参加者と運営スタッフの方々はお疲れ様でした。
で、今更なのですけれど、DSXで印象に残った作品を5つ紹介。


はずみちP
伊織には申し訳けど、広島焼きにしか目が行かなかった。


38℃P
ガチかと思ったらネタだった。何を言っているか(ry
こういう後ろから刺されるような動画は大好き。


ぎょP
いままでぎょPは方向も作風も違うと思っていたけど、今回のは嫉妬した。
嫉妬した。


柏城P
独特の線の荒さが柏城Pの画風で、
曲を独自の解釈で展開していく作風で、
誰にもまねできない世界に迷い込ませる。
魅入ってしまいました。



HCLP
純粋に楽しさという点においてDS、DSXを通し今回のカクテルで最高でした。


あとDS、DSXと通していろいろと。

↓つづく
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2010年05月10日

映像の距離感

映画の編集技法は本当に深くて私なんかよりもっと語れる人はニコマスにいると思うのですが、シチューの人ことqb氏のこの新作についてはまず驚きを口にするのではないでしょうか。


qb氏

私はリンPの「私は」シリーズを知ったとき以来の感覚でした。


リンP

チヒロPが以前「GAME」についてブログに書いたように、リンPの作品はフィックスの癖を最大限に利用しています。どこか「遠い映像」になるのはそのためです。しかもコミュは背景が違っても、被写体は全く同じアングルで同じポジションという実写映画では特殊な画になるために非現実感が際立ちます。「GAME」ではそこに突然HMDをかぶったアイドルに切り替わるわけですから、衝撃も大きくなるのだと思います。

qb氏の新作についても、一般のMADPVとは質を異にするは見て分かると思います。そもそも歌ってるのは伊織じゃなくて春香です。私は映画は映画でもドキュメンタリーとか、ことによるとホームビデオなんだと思いました。フィルムが劣化して退色したような色調とかいろいろあるのですけど、なによりアップに寄ると伊織が必ず視線を向けてくる(これはカメラをupに切り替えると目を向けるというゲームの仕様なのですが)辺りは、伊織がカメラを意識する=カメラが近い事を想像させます。さらにロングやミドルの画も織り交ぜて、しかもスローであるために動きが激しくないのも「近い映像」になる理由かなとか思ったり。

他にも工夫がありそうなのですが、とりあえず今回はこれだけ。これ以上は私より詳しいこの人この人が書いてくれると思います。

↓つづく
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